
深い紺の外壁
黒より柔らかく、白より重い紺を外観の基調に。光の量で青みが変化し、朝・昼・夕で異なる表情を見せる色です。
WORKS
完成後の記録です。濃色の外壁が角で折れるところ、紺のサイディング、縦ルーバー越しの階段、無垢板の木目、縦リブの金属外壁、そして濃いグレーの金属外壁。紺と木という配色を、素材の側から見た記録です。






木造2階建て・延床面積124㎡。深い紺の外壁の箱型ボリュームに、木のルーバーとパーゴラを組み合わせた住まい。
黒ほど硬くなく、白ほど軽くない、深みのある色の外観が求められました。箱型のモダンなシルエットを基本としながら、外からの視線をやわらかく制御し、植栽と調和する外構までを一体で計画したいという要件です。夜の街並みに沈まない、上品な存在感も設計の目標となりました。
外壁は深い紺で統一し、箱型のシルエットを引き締めました。紺は黒よりも光を含む色で、昼は青みを帯び、夕景では深く沈む、時間で表情が動く外観をつくります。この紺の量塊に対し、木のルーバーとパーゴラを重ねました。ルーバーは視線を制御しながら光と風を通す装置であり、同時に紺一色の面に木のリズムを刻む意匠でもあります。パーゴラは外部空間に領域をつくり、建築と庭の中間領域として機能します。足元には植栽を配し、紺・木・緑の三素材で外観の色彩を完結させました。木部は経年変化を見込んだ塗装仕様とし、メンテナンスの計画までを設計に含めています。

STEP 01
番付を記した梁や桁が現場に届き、足場の内側で軸組を組み上げていきます。箱型のシルエットは、この段階ではじめて姿を現します。

STEP 02
壁の内側に断熱材を吹き付け、隙間をなくしていきます。大きな開口をもつ箱型でも、一年を通じて穏やかな室温を保てるようにするための工程です。

STEP 03
塗装済みのガルバリウム鋼板を現場で寸法どおりに切り分け、継ぎ目の通りをそろえながら張り上げます。深い紺の面は、この手作業の精度で決まります。

STEP 04
木ルーバーとパーゴラには経年変化を見込んだ保護塗装を、外壁には仕上げの塗装を施します。竣工までの最後のひと手間を職人の手で整えます。

黒より柔らかく、白より重い紺を外観の基調に。光の量で青みが変化し、朝・昼・夕で異なる表情を見せる色です。

木のパーゴラが外部に中間領域をつくり、足元の植栽が建築を地面につなぎます。紺・木・緑の三素材で色彩を完結させました。

細いピッチで並ぶ木ルーバーは、紺の壁と呼応しながら光と風を通す装置。等間隔の縦格子が壁面に柔らかな陰影を落とし、時間帯ごとに表情を変えます。
紺色の家は珍しいかなと思いましたが、木と植栽が入ると本当にしっくりきます。ルーバー越しの光が部屋に落ちる夕方の時間が、いちばん気に入っています。(お施主様)
お施主様ご夫婦(デモ)|紺と木の箱型モダン